2013年12月31日火曜日

デジットのLED電圧計をプチ改造してみた。

大みそかに何やってるんだと言われそうですが・・・
以前大阪旅行で仕入れたデジットLED電圧計で遊んでみました。

840円という値段は結構高い微妙なお値段ですねぇ。

最初はPICかAVRで自作しようかと思い、Arduinoで試作品までは作ったのですが、途中でほうりなげてしまいました。マイコンプログラム分かりませんので(汗



っとこれ、最低電圧が3.5V位なんです。
微妙に不便。
あと、ダイナミック点灯のリフレッシュレートが低くて見づらい。

リフレッシュレートはどうにもなりそうにないので、最低電圧の問題をどうにかします。
まずはサクッと分解。
入力回りを調べます。
予想通り、電源からマイコン用にレギュレータを経由して電源供給しています。
LEDを光らせるために最低3V+αが必要。
入力にダイオードが入っているのはこの手のものにしてはに優秀w
チェナーで基準電圧を作っているようなので、レギュレータをバイパスするのは宜しくなさそうです。

電圧測定箇所は、単に抵抗で1/10程度に落としているようです。
保護回路らしきものは無さそうなので、過電圧はヤバそうw
っとここまで分かれば、ダイオード手前で配線を切断し、別電源を供給してやればOK。

 パターンをカットして・・・
 サクッとはんだ付け。
よく見ると、基板の形状がminiと同じじゃん。

この通り、3V以下でも測定できるようになりました。

2013年12月30日月曜日

WEP 858D ミニステーションを買ってみた。

ヒートガンは持っていたのですが、リフローの際、持つのが重い!とのことで、Twitterで流れていた格安ヒートガンを買ってみました。

 まずは開封~
 こんな感じです。
本体と電源ケーブルは外れる構造だとうれしかったのですが。
 最近はアイロンにWiFiが仕込まれていたりするらしいwので、
通電前のチェックは欠かせません(笑)
奥に小さなトランスが見える。
デカい図体のくせに、かなりスカスカ。

 なんかググって出てくる基板と微妙に違う・・・
はんだ付けは流石中華クオリティ。
はんだ屑がボロボロと・・
真ん中あたりに、SWが3つばかし付きそうなところがある。
真ん中のSWだけジャンパされている。
右上にあるのが7805。
値段だけあって、部品点数はそこまで多くないが、最近すっかり見なくなったセラミックコンデンサがやたら多用されている。
抵抗もやたらこまいものが使われている。

 ムムム!
はんだ屑でショートしている箇所を発見!!
危なかった。
 使用されているマイコンはSAMSUNG製S3F94C4EZZ-DK94
8bitマイコンでCRオシュレッター内蔵らしい。
わざわざICソケットで実装されているのは、プログラムを別で焼いて実装しているから??
それとも、同一HWでプログラムが異なるVerがあるのだろうか?
わざわざコストのかかることをしている点が謎。

 刻印が擦れて読みづらいが、微かにATMELとある。
偽物っぽいけどw

 ヒーター制御用にはBTA16という部品が使用されている。
何かと思ったら、トライアックらしい。

 電源回りにいたTIP122
ダーリントントランジスタ。
 この斜めに傾いた実装が非常に気に入らないので、実装しなおす。

サクッと撤去。
基板の下に型番が記載されていた。
ATMELと書いてあったICは24C01らしい。EEPROMか。
値を保持する必要が無さそうなので用途不明。
キャリブレーション値かとも思ったが、半固定抵抗でアナログ的に保持しているっぽいので謎。

その隣はLM358なのでOPAMP。多分温度センサまわりのコンパレータじゃないかな。

まっすぐに付け直す。
 続いてヒートガン部分。
シロッコファンと配線を中継する基板がある程度。
 右隅にあるのがなにかと思ったら懐かしのリードスイッチ。
ホルダーに磁石が組み込まれていて、置くとファンの回転数が落ちる仕組みになっている。

 っで組み立てたところ、エラー表示が出て動作せず(汗
ボタンやボリュームを弄っていたら動き出したけど、設定温度に関わらずフルパワーで動作するらしく、基板がマルコゲに(涙

 さっそくジャンクとなってしまわれたので、捨てるつもりでバラバラにして組み立てたところ、なんと直ってしまったww
組み立て不良?接触不良??
ヒーター部をバラしたのがよかったのか?

っで、こいつは何者??
使い方が不明。
ここによると、IC Extractorというらしいけど。

2013年12月29日日曜日

ロジックICが沢山

毎年恒例年末のあいさつに松本無線ジャンクセンターへ顔を出したら、今時珍しい、74ロジックICが満載の基板3枚を頂きました。
今なら、PICやAVR一発なんだろうなぁ。

ちょっと懐かしめな基板の形状をしている。
74LS00x7
MC14050x2
74LS112x6
74LS160x1
555x1
+-1%なフィルムコンデンサ?10000PF付き。

何かの測定器の制御基板っぽい。
高耐圧なリードリレーが8つ着いている。
74LS00x4
74LS240x4
74LS148x2
74LS42x2
74LS08x1
7417x2
7416x3
74128x2


同じく何かの測定器のロジックボードっぽい。
50個もロジックIC+タイマICが乗っかっている。
74LS00x3
74LS02x1
74LS04x4
74LS08x5
74LS10x1
74LS42x1
74LS85x6
74LS138x2
74LS157x3
74LS161x2
74LS175x2
74LS174x8
74LS193x1
74LS221x1
74LS283x8
74LS290x1
74LS293x1
NE556x1


2013年12月22日日曜日

デジットで暖房器具を購入してみた

以前大阪旅行で何故かデジットで売られていた、暖房器具を仕入れてきました。

俗にいうパネルヒーター的なものを期待したのですが、どうもイマイチ。
確かに温まることは温まるのですが、パネルだけ温まって周囲が温まらない。
まぁ中身の見当はついているのですが、バラシてみます。
断熱用のマットと、中央に温度ヒューズらしきものがあるだけ。
マットを除去すると、なんとベニヤ板がw
温度ヒューズはアルミテープで固定されていました。
予想通りフィルムヒータ(抵抗)ですね。
はがしてアルミ板にでも付けようかと思いましたが、千切れそうだったのでやめておきました。


2013年12月7日土曜日

髭剃りの電池交換をしてみた

かれこれうん十年使用している髭剃りのバッテリがかなりヘタって来たので、電池交換をしてみる。
交換するニッケル水素電池は、大阪旅行で千石電子で仕入れたもの。

 まずはバラす。
動作原理はミニ四駆と大して変わらない。

サクッと交換完了。
こいつ、トランスと整流用ダイオード、温度ヒューズが付いているだけで、平滑用コンデンサもなければ、電流制限用抵抗もない。
なんだかなー
 外した電池。
錆びてます。
液漏れしてますねぇ。
ニッケル水素電池というのは分かるのですが、容量や充電時間、型番などの記載はありませんでした。

これからも長く使っていきたいものです。

2013年11月24日日曜日

液晶ディスプレイを直してみた。

久々の修理ネタです。
某所より、ジャンク情報として、LG製ディスプレイ L206WTQ-BFが要りますか?との連絡を受けました。
症状:最近電源が入るまでに時間が掛かるようになり、しばらく放置すると電源が入っていたようですが、ついに放置しても電源が入らなくなりました。
そもそも、電源ボタンを押しても反応ないです。
はい。コンデンサ容量抜けの典型的症状です。
わざわざ車で持参して頂きました。
あ、例によって修理は自己責任で。
インバーター部は数百ボルトの電圧が掛かっています。
内容の正確性は保証しませんのであしからず。



確かに電源が入らないことを確認(笑)
まずは外装をバキバキひっぺがす。
どうしても傷物になってしまうのは仕方がない。
スイッチのところとか、構造的に弱そうなところにマイナスドライバーをねじ込んで、爪を一つ一つ外していく。
どうせ無傷で開けられないのと、爪の1つ2つ壊れても支障は無いので割と容赦しないw
(コストのせいだとは思うが、昔みたいにネジ止めにして欲しい!)

中央にあるシールドされた箱を外す。
っとなんと、ここで衝撃の事態が発生w
 なんと、シールドテープで止めてあるだけで、ネジ止めされていない!
おいおい・・・・
しかも、このテープ、一度はがすと著しく着きが悪くなる・・

裏側。
右側のデカイ基板が修理対象。
構造自体はオーソドックスというか、熟れたきたなぁというか。

電源基板兼冷陰極管インバータ。
いまどきの液晶はLEDバックライトなので、こんなゴツイ基板は見かけない。
設計がこなれてきてきているのか、部品点数は少ない。
基板自体の熱による変色の形跡もないので、高効率化が進んでいると思われる。

はい。
予想通りコンデンサのパンク。
左側のヒートシンクがインバーター側ダイオード、右側がロジックボード用ダイオード。
下がトランス。
っと発熱体に囲まれた上に一回路あたりケミコン2個とケチッてる。
色はニッケミぽいけど、そんな訳なくw怪しい台湾ブランド。

今回、都合よくコンデンサの在庫がなかったので、手元にある部品取り用ジャンクマザボから拝借。
まぁ、結局部品買い出しに行ったんですがね。
SW電源の平滑コンデンサは、低ESRのものが良いそうです。
といっても、地方では入手できるものが限られるので、とりあえず国産の105℃品をつかえばいいでしょう。
85℃品でも国産のものは品質がいいので問題ないらしいですが・・・

っとさくっと修理完了。
今回のは基板が焦げるほど発熱している形跡はなかったのですが、一応トランスとかダイオードとか熱が出そうな、ハンダクラックが起きそうな箇所は予防措置としてハンダをやり直しておきました。

おまけ
冷陰極管用のトランス。
ちょっと見ない独特の形状。
2つのトランスを結合したような感じ。
真ん中のコイルは電流センサー??

インバータ駆動用MOS-FET
昔はヒートシンクに付いたFETだったけど、今じゃぁICと見た目が変わらん。

SW電源部の制御ICはSTR-W6252というやつで、ほぼ1チップで構成できるやつらしい。
STRといえば、昔は厚膜ハイブリッドICで有名だったなぁ。

SW電源一次側の平滑コンデンサ。
PCの電源装置ならわかるが、液晶の電源で2個使っているのは初めて見た。

基板裏側。
集積化が進んでおり、インバータ制御回路がある程度で、部品点数は少ない。


2013年11月10日日曜日

oVirtを使ってみた

Ovirtについて、Wikiにまとめましたので、そちらもご参照ください。

この所クラウド基板調査をして正直辛い大変なのですが、OpenStackの構築に心が折れてしまい、諦めていたところ、oVirtというのを教えてもらったので、試してみました。
(っといっても知ったのはつい3日くらい前なんですがね)

oVirtって聞いた事ないし、ググってもあまり情報が出てこないので、少々不安だったのですが。

  • 日本語対応
  • メモリオーバーコミット対応
  • KVMベース
  • スケールアウトも出来そう
  • Webベース
  • インストールは比較的楽

っと感触は良さそうです。
ではさっそくデモ環境をセットアップしてみましょう。

前提条件
OS:CentOS6.4(64bit)またはFedora
CPU仮想支援のあるPC
最低1つのNIC
割と大きなHDD(40GByteもあればいいかな)
対象となるサーバのホスト名がDNSで名前解決(正引き、逆引き)出来ること。
(hostsに記載だけでは、逆引きが出来ないのでNG)
  1. CentOS6.4をインストール。
    1. お試しなのでディスク全体を使用。LVMで自動パテーションを切ってしまうと、/homeが別パテーションになるので注意。
    2. IPは固定(DHCPでもいいけど、後が楽なので)
  2. アップデート
    1. yum -y update
    2. yum -y upgrade
  3. リポジトリ登録
    1. yum localinstall http://ovirt.org/releases/ovirt-release-el.noarch.rpm
    2. yum -y install http://dl.fedoraproject.org/pub/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm
  4. リポジトリを修正
    1. vim /etc/yum.repos.d/el6-ovirt.repo
    2. baseurl=http://resources.ovirt.org/releases/stable/rpm/EL/$releaserver
      の行を以下に変更。
      baseurl=http://resources.ovirt.org/releases/stable/rpm/EL/6/
  5. oVirtエンジンをインストールします。
    1. yum install -y ovirt-engine
  6. デモ環境なので一台で済ませるため、AllinOneプラグインをインストールします。
    1. yum install -y ovirt-engine-setup-plugin-allinone
  7. セットアップを走らせます。
    1.  engine-setup

[root@test ~]# engine-setup
[ INFO  ] Stage: Initializing
[ INFO  ] Stage: Environment setup
          Configuration files: ['/etc/ovirt-engine-setup.conf.d/10-packaging-aio.conf', '/etc/ovirt-engine-setup.conf.d/10-packaging.conf']
          Log file: /var/log/ovirt-engine/setup/ovirt-engine-setup-20131109232823.log
          Version: otopi-1.1.2 (otopi-1.1.2-1.el6)
[WARNING] Cannot detect if hardware supports virtualization
[ INFO  ] Stage: Environment packages setup
[ INFO  ] Stage: Programs detection
[ INFO  ] Stage: Environment setup
[ INFO  ] Stage: Environment customization
          Configure VDSM on this host? (Yes, No) [No]: yes     <-----Yesと応答
          Local storage domain path [/var/lib/images]:         <-----そのままEnter
          Local storage domain name [local_storage]:           <-----そのままEnter
          --== PACKAGES ==--
[ INFO  ] Checking for product updates...
[ INFO  ] No product updates found
          --== NETWORK CONFIGURATION ==--
          Host fully qualified DNS name of this server [test.localdomain.localdomain]:                  <-----そのままEnter
          iptables was detected on your computer. Do you wish Setup to configure it? (yes, no) [yes]:no <-----noと応答(デモ環境なので)
          --== DATABASE CONFIGURATION ==--
          Where is the database located? (Local, Remote) [Local]:    <-----そのままEnter
          Setup can configure the local postgresql server automatically for the engine to run. This may conflict with existing applications.
          Would you like Setup to automatically configure postgresql, or prefer to perform that manually? (Automatic, Manual) [Automatic]:    <-----そのままEnter
          Using existing credentials
          --== OVIRT ENGINE CONFIGURATION ==--
          Engine admin password:    <-----Webログイン用パスワードを入力
          Confirm engine admin password:    <-----パスワードを入力
[WARNING] Password is weak: 辞書の単語に基づいています
          Use weak password? (Yes, No) [No]: yes    <-----yesと応答(デモ環境なので)
          Application mode (Both, Virt, Gluster) [Both]:    <-----そのままEnter
          Default storage type: (NFS, FC, ISCSI, POSIXFS) [NFS]:    <-----そのままEnter
          --== PKI CONFIGURATION ==--
          Organization name for certificate [localdomain.localdomain]:    <-----そのままEnter
          --== APACHE CONFIGURATION ==--
          Setup can configure the default page of the web server to present the application home page. This may conflict with existing applications.
          Do you wish to set the application as the default page of the web server? (Yes, No) [Yes]:    <-----そのままEnter
          Setup can configure apache to use SSL using a certificate issued from the internal CA.
          Do you wish Setup to configure that, or prefer to perform that manually? (Automatic, Manual) [Automatic]:    <-----そのままEnter
          --== SYSTEM CONFIGURATION ==--
          Configure an NFS share on this server to be used as an ISO Domain? (Yes, No) [Yes]:    <-----そのままEnter
          Local ISO domain path [/var/lib/exports/iso]:    <-----そのままEnter
          Local ISO domain name [ISO_DOMAIN]:    <-----そのままEnter
          --== END OF CONFIGURATION ==--
[ INFO  ] Stage: Setup validation
[WARNING] Less than 16384MB of memory is available
          --== CONFIGURATION PREVIEW ==--
          Database name                      : engine
          Database secured connection        : False
          Database host                      : localhost
          Database user name                 : engine
          Database host name validation      : False
          Datbase port                       : 5432
          NFS setup                          : True
          PKI organization                   : localdomain.localdomain
          NFS mount point                    : /var/lib/exports/iso
          Application mode                   : both
          Firewall manager                   : iptables
          Host FQDN                          : test.localdomain.localdomain
          Datacenter storage type            : nfs
          Configure local database           : True
          Set application as default page    : True
          Configure Apache SSL               : True
          Configure VDSM on this host        : True
          Local storage domain directory     : /var/lib/images
          Please confirm installation settings (OK, Cancel) [OK]:<-----そのままEnter
あとは自動でインストールが走ります。
インストールが終了したら、
http://<サーバのIP>/にアクセスします。

まずは管理用ポータルにアクセスします。

ユーザID:admin、パスワードはインストール時に設定したものでログインします。

defaultのデータセンターはどうやら機能しないようです。
defaultのストレージにISO_DOMAINというISOファイルを格納する場所があるので、
それと同じ設定をlocal_datacenterに設定します。
(画面キャプチャは設定済みです。)
おそらくNFSサーバがある場合、その設定をすればいいと思いますが、今回環境を用意できなかったので試せていません。

仮想マシンへのインストール用ISOイメージの登録は以下のコマンドで行います。
# engine-iso-uploader -i ISO_DOMAIN upload <ISO FIlename>
仮想マシンの構築や運用は、ユーザーポータルで行います。
同じく、ID:admin、パスワードはインストール時に設定したものでログインできます。
Windowsを入れる際にドライバが必要になりますが、ここからISOファイルをDLして入れます。
WebインターフェースからVNCが表示されない問題があります。ここから専用のクライアントをDLして入れ、console.vvというファイルに関連付けをしておきます。
仮想マシンの作成方法とかまで手が回りませんでしたが、こんな感じの画面です。