2016年11月19日土曜日

SubVersionのチェックアウトが異様に遅いときに確認すること。

もう21世紀にもなってSubVersionかよ。と少々うんざりするのですが、
ところがどっこい、しぶとく生き残っているというか、バージョンが古すぎてもはやどこにも移行できない負の遺産と化している現実があったりなかったりします・・・


そんなSubVersionですが、最近諸事情があって再構築したのですが、動作試験段階でチェックアウトが異様に遅い。という症状に悩まされたので、ここに記録しておきます。


まず、SubVersionのチェックアウトが異様に遅い原因として、

SubVersionが1.8以上であればデフォルトの転送モードがBlukからSkeltaに変更になったのが原因かもしれません。参考:SVNサーバ1.8、チェックアウト等でChecksum mismatch error発生時の対応

次に、SubVersionがRedmine認証になっている場合で、RedmineがLDAP認証だった場合、SubVersionサーバ側にAuthen::Simple::LDAPモジュールが必要になります。
参考:Redmine.pm設定メモ
Redmine.pm内部で、Authen::Simple::LDAPモジュールが使えれば読み込むようになっているのですが、パスの問題か何故か読み込まれず、Redmineの内部ユーザでテストしていた時は問題なかったのに、LDAPユーザになるとチェックアウトするファイル毎に認証に行くらしく、タイムアウトまで待たされる。という事がありました。
どうも、Redmine.pmでは、最初MySQLを参照し、該当ユーザがLDAP認証であれば、LDAPモジュールを使って、LDAPサーバに認証しに行きます。
なので、LDAPサーバにIP制限をかけている場合、SubVersionサーバからLDAPへ問い合わせが行くので許可する必要があります。これも地味にはまり、数日帰れない日々を過ごしました(涙

最後に、RedmineのMySQLサーバの応答が遅い。というのがあります。
これは意外に盲点で、通常のRedmine使用時は問題がないのに、何故かRedmine.pmから繋ぎに行くと、応答が異様に遅い。という事があります。
そして、大抵RedmineサーバとMySQLは同居していたりします。
しかも、MySQLがスロークエリを出すほど詰まっている訳でも、負荷が高い訳でも無く、とにかく応答が遅いのです。
最初CPANでインストールされるライブラリが古いのが原因か?とか思いましたが、どうも違うようです。

おそらくMySQLのバージョンの問題かネットワーク的な問題だと思いますが、切り分け方法として、SubVersionでBASIC認証もしくは認証なしなど、Redmine認証以外でチェックアウトを行ってみて、速度が出ればMySQLサーバからの応答が遅いのが原因の可能性が高いです。

解決法としてMySQLのバージョンを5.6にしたり、MySQLのキャッシュ割り当てを見直したり、遅延するようなネットワーク的な問題がないかをチェックします。

検証目的であれば、SubVersion内にMySQLをインストールし、RedmineのMySQLからdmpをインポートし、ローカルのMySQLで認証をかけてみて、それでも遅い場合は他に原因がありますが、それで改善される場合、ネットワーク的な問題の可能性大です。

以上、二週間ほど寝れない、帰れない日々を送ったサバカンからでした。

2016年11月10日木曜日

格安HDMI変換機を買ってみた

最近どこもかしこもHDMI・・・
と言う訳でVGA->HDMI変換を買ってみました。
送料込み480円(汗




まずは届いた時から潰れており開封済み(汗
さすがのクオリティである。
なお、どこかの偽物っぽいみたいで、1080pとかFullHDとかはまぁ、察しな状況




いかにも印刷しました。的なロゴ。3Dプリンタで整形したのか?と思う程度の加工精度。
バリがあっても気にしない大らかさ。



そして謎の穴が・・・
類似品にSWがついているものがあるので、よく分からずパクったのかもしれん。



サクッと分解。爪で止めてあるだけですね。



しかし安定の中華クオリティだなぁ。
コンデンサなんてよく付けたな。
あとで直しておく。



型番らしきものを発見。
これでググるとたくさん出てくるので、基板だけ流用しているのが出回っているのか??



裏側はこんな感じ。
フラックスは付きっぱなしだし、手半田っぽいなぁ。



HDMIに出力する箇所のダンピング抵抗?フィルタ?がありません。
そもそもプリントパターン自体切れていなかったりするので意味がないけど。



なんかLEDが付きそうな場所を発見。
でも制限抵抗は付いているんだよなぁ・・
余ってるLEDを付けてみるか。



STマイクロ製8S003F3P6
8bitマイコンらしい。
制御用かな?



メインチップ。
MS9282
VGAやアナログをHDMIに変換するAD変換らしい。
解像度を変更する機能はない模様。なのでVGAで入力すればHDMI側もそのままの解像度で出力されるっぽい。
このチップを使った製品は大量に見つかる。
毎度思うけど、中華のこの手のLSI、集積度が半端ない。



見ての通り3レギ。
型番から1.8Vと3.3Vを生成していると思う。
はんだ付けがかなり微妙・・



ES7240
なんだこれ?と思ったら、オーディオ用のADコンバータらしい。
24-BIT 192K STEREO ADC FOR PCM AUDIO
本当かなぁ。



ATMELっぽい24C02N
EEPROMですね。

構成部品はほぼ同じで似たような製品が大量に見つかるところを見るに、ある程度リファレンス的な実装や回路図が出回っているんでしょうね。


しかし、中華パクりだと思っていても、驚異的な集積度を誇るLSIを作っていたりと驚くべきものがあります。