たいそう立派な木枠に収められた古いSEIKOの時計です。
年代物なのでプラスティックの劣化は想定しないといけませんね。電動ドライバーなんて厳禁です。
ゆっくり加減を見ながら少しづつ木枠から外します。
その後、留め具が折れないよう慎重に裏のギアボックスカバーを外します。
おお~案の定アルカリ電池の液もれですね。白い結晶が詰まっています。
今までいろいろ修理してきましたが、この結晶の多さはダントツです!
どうやったらここまで貯まるんだ??もしかして電池入れっぱなしで縦にでも置いたか??
今までいろいろ修理してきましたが、この結晶の多さはダントツです!
どうやったらここまで貯まるんだ??もしかして電池入れっぱなしで縦にでも置いたか??
この時代の時計はコイルで磁界を発生させ、中にある磁石のコマを回る方式が主流でした。(原理はこちら)
この頃の時計は幼少期に一度、田舎の時計を勝手に分解して再起不能にした経験から構造が分かっています(汗
この頃の時計は幼少期に一度、田舎の時計を勝手に分解して再起不能にした経験から構造が分かっています(汗
結晶で固着していましたが、綿棒に洗浄液をしみこませたもので電極に固まっている結晶を除去しながらどうにか分離。
たしかこの時代のものは電極も外れたはず・・・
っとプラスティックの劣化に気を付けながら外します。
案の定裏側にも結晶がびっしり!!
しかし幸いステンレス製だったので錆びていないです。
流石当時のものはお金がかかっています。今ならメッキが剥げたり錆びてボロボロになっているでしょうね。
漏れた電解液があちこちにしみこんで結晶化しているので歯車も外します。
たしかこの時代のものは電極も外れたはず・・・
っとプラスティックの劣化に気を付けながら外します。
案の定裏側にも結晶がびっしり!!
しかし幸いステンレス製だったので錆びていないです。
流石当時のものはお金がかかっています。今ならメッキが剥げたり錆びてボロボロになっているでしょうね。
漏れた電解液があちこちにしみこんで結晶化しているので歯車も外します。
ただし、中心にある歯車は針につながっていて、これを外すと表側を外さないといけないとか針の位置決めをしないといけないとか色々面倒なのでそのままにしておきます。
ちなみに当時はバラした歯車が戻せなかった記憶・・・
取り外した基板をチェックします。
ちなみに当時はバラした歯車が戻せなかった記憶・・・
取り外した基板をチェックします。
良いですねぇ~
基板全体が金メッキされていて錆びていません!
今なら銅パターンなんで腐食して断線しまくってますね。
基板全体が金メッキされていて錆びていません!
今なら銅パターンなんで腐食して断線しまくってますね。
もしかして当時は電池の液もれも多かったので(乾電池の液漏れ保証が付いたのはわりと最近だった記憶)、考慮済みだったのかもしれませんね。
いずれにせよ昭和初期のものって作りが丁寧なものが多い気はします。
いずれにせよ昭和初期のものって作りが丁寧なものが多い気はします。
余談ですが、昔の時計には用途不明な秒針を止める謎のスイッチがついていました。
この接点をONにすると時計が止まります。
さて、動作試験です。電池を入れて、どうかな??
無事修理完了です。
時計の電池はマンガン!!
これ空も大事にしてもらいなよ。
時計の電池はマンガン!!
これ空も大事にしてもらいなよ。