2014年4月5日土曜日

燃えたスイッチングHUBを修理してみた。

今どき100Mの8Portスイッチングハブなんて修理するより買ったほうが安いし性能が云々は分かりきっているのですが・・・

俺は修理してみたいんだ!!

っということで(笑)
某所より、使用中突如電源が入らなくなったらしいスイッチングハブの修理依頼が来ました。

 久々に激しい液漏れですなぁ〜
 液漏れで錆びてます。
ってか外装は某C社ですが、中身は某A社なんですね。(まぁ当然か)

 丸焦げな基板・・・
 左のが臭いですねぇ。
 案の定吹いています。
 これは珍しい。1次側のケミコンがパンクするのは見たことありません。
 駆動用FETが電解液の影響か、錆びてます・・・
ってかここまで激しいのは初めてかも。
 基板裏側。
FET周りは炭になっています。
他のところは辛うじてパターンは生きている様子。
 こっちも錆びてます。
さて、まずは故障箇所の判定です。
電源を外し、直接HUBの基板へ外部電源装置より電源供給すると動作したので、HUBはとりあえず生きている。
電源基板ですが、
外見から

  • FET死亡
  • ケミコン全滅
  • 抵抗変色->多分死んでる
  • ヒューズ断線

あたりの推測はつきますので、それらを除去します。
次に、トランスを外し、断線がないかチェックします。
というのは、トランスが断線していると、まず入手不可なので、その時点で修理不可となります。
今回は幸い断線していませんでした。
次に、ざっと回路を追いかけます。
今回は1次側のFET周りが派手に焦げているので、FET周りを調査します。
多分駆動用TRも死んでいると推測されるので、除去します。
それ以外のCRたちは、特に変色していなかったり、外見からヒビが入っていたりはなかったので、恐らく無事と判断。あいつら熱とか比較的強いし。
あと、半導体と、ケミコンはすべて交換措置(ダイオードは除く)をとりました。
と言っても、1次2次のパンクしたケミコン、FETと駆動用TR、2次側の基準電圧生成ICくらいですけど。

秋月とか千石では同じ規格のFETが入手できなかったので、今回初めてRSオンラインという通販を利用しました。(digikeyは使い方がよく分からなかった・・・)
最小購入数が決まっているので、1つ単位とかでは購入できませんが、送料とか比較的安く、日本語のページで購入できたので安心でした。
FETについては、調査の結果定格ギリっぽかったので、一回り大きい物を選択。
内部抵抗も下がって、発熱が抑えられることを期待。
ただ、トランジスタの時みたいに、互換表があるようではなかったので、
耐圧と駆動電圧、あと速度が同等かそれ以上あればいいだろうと適当にw選びました。
部品数点なので、メール便で来るかなと思ったのですが、以外にもしっかりとした箱で来ました。

届いた部品を実装。
適当に選んだFETが火を吹くんじゃないか?
燃えて値がよく読めなかった抵抗をそれっぽい値ので代用したが、
読みを間違えていないか?
など、おっかなびっくり電源を入れてみる。
意外とあっさり直ってしまった・・・
(マイクロヒューズ買い忘れたので、通常のヒューズで代用)
今回の故障診断としては、コンデンサ液漏れでFETに電解液がかかる。
FET異常発熱。ケミコン潮吹き加速。
焦げ具合から100度くらいになったんじゃないかな。
FETが腐食しショート。大電流が流れる。
抵抗熱損。ヒューズ飛ぶ。駆動トランジスタ死亡。

っと推測。トランスが焼き切れていなかったのは幸いですね。
ってか通常使っていてここまで悲惨な壊れ方する電源って・・・
C社大丈夫か??


最後に
何一つ具体的なこと書いてねーじゃねーか!
なんですが、
電源はしくじると火災とか感電とかマジ危険です!
AC100Vナメるとやばいです。

たかが数千円以下で入手できるHUBごときに命かけなくてもいいと思いますよ。

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